ホンダ・ドリームCB350Four 347cc 1973年式
69回のデレガンスにも参加されたバイク。CBをこよなく愛するご主人のCB750Fourと同じカラーリングに身をまとった奥様用の350。シート高とか、もろもろが奥様用にセッティングされています。
オーナーご夫婦には申し訳ないのですが、製品としての位置づけが今ひとつはっきりしないんですよね。このモデル。
フラッグシップとしてのCB750Four、それよりずっと扱い易いCB500Fourがありながら、なんでさらに小型の350をつくったのだろ?
確かに価格は安いんです。当時の価格は、265,000円。CB750Fourの385,000円、意外に高いCB500Fourの335,000円と比べるても随分安い。
でもね、現役世代としては、音は勇ましいんだけど遅かった。と言うイメージしかないんだよなあ。実際、当時は「2気筒より遅い4気筒」なんていわれてた。スペック上では負けている、CB350エキスポートの方がずっと軽快で早かった印象がありますね。
「CB750やCB500では、当時の日本人の体格には大きすぎる。という声から開発された空冷4ストローク2バルブSOHC直列4気筒は、絶対的パワーよりも低中回転域での扱いやすさとフラットトルクを重視した。」って事にはなっていますが。本当のところは4気筒にすればメチャクチャ速くなると思ったんじゃないの?ホンダさん。
そんなこんなで、2年間しかつくられなかった短命のモデル。
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