今回の浅間は、昔からの会員さんが多く参加されたようで、なんとなく昔の浅間の様な雰囲気がただよってました。だからというわけでもないのですが,あまりデレガンスにこだわらず、思いのままにまとめて見ました。
トヨモーター トヨモーターR型 88cc? 1950年式
ザックリ言うとトヨモーターは、元トヨタの社員が始めた会社。自伝社用の後付けエンジンから始めて、完成車の製造を始めた会社。実質トヨタの系列会社で、トヨタの販売店で売っていた。結構売れていたのだけれど、軽四輪や三輪の台頭で消えてしまった名古屋の会社。(ザックリ過ぎ?)
このR型は、公式スペックは88ccとなっているが50ccのモデルもあったという話もあります。
一見自転車にエンジンを後付けしたように見えるけど、よく見ると実は結構オートバイ。
ところでブレーキはどこ?リアハブに、あるようだけど,いかにもプア。実際オーナーさんも止まるのに苦労してましたね。
走行中に帽子が吹っ飛んで。あ!
見た目よりもはるかに勇ましい排気音が印象的でした。
ヤマグチ オートペットAP-10 50cc 1958年式
今は亡くなっちゃった山口自転車が作っていたオートペット。と言ってしまえばそれまでなんだけど、なんとまとまったデザインなんだろう?スリムでシンプル。カブベーズにこんなの作ってみたい。
エンジンは瓦斯電製とホダカ製の2種類があったようだけど,これはどっちだろう?
走りはスムースで軽快。良いなあ。
昌和クルーザーSC57 250cc 1957年式?
この車両。デレガンス参加者ではありません。一般参加の列の中にぽつんと止まっていた1台。
バナナエキパイに、デカ足だと足踏まずがかゆくなりそうなステップ。とってもユニークなデザインですが、これも今は無くなっちゃった(バイクは作ってないけど、会社としては存続している。とのご指摘をいただきました。不勉強で申し訳ありません。m(_ _)m)メーカーの製品。たまたま帰り道の峰の茶屋で追いついたんだけど、あのペースでのご帰宅は大変だったでしょうね。
中沖初代理事長時代のミーティングだと,こういう車両を見つけたら放って置かなかったよね。その分段取りはメチャクチャになっちゃって,解散時間がやたら遅れてブーイングが出た事もあったけど。どっちがよかったんだろう?
こんなのも来てました。浅間園のクラブ陸王走行会以来のお付き合いになる陸王。その後色々お世話になってます。
本部車両その1
本部車両その2
こんなのでやって来る本部スタッフは、KさんとYさんに違いない。(笑)
この他にもおなじみのCR71やら何やら。
会場をまわってみるのも楽しいですよ。中にはこんなお洒落なのも。
お、MZ!あの方に違いない。隣はO川大兄のR100。間に何やら貼ってある。と思ったら。
こんな物が。(笑)
MOTO GUZZI Gaiietto 175cc 1952年式
ガレットと言えば,フランスのお菓子。丸くて平らな物って意味だから、このフライホイールの事かいな?と思ったら。
イタリア語だと「雄鶏」さんという意味もあるらしい。それが証拠に雄鶏のグラフィックがモッズぽいレッグシールドに。
これもアウターフライホイールのグッチの鳥さん仲間らしいです。
それにしてもこのフライホイール。真鍮の無垢ですよ。高そうなパーツ。
このモデルを作った頃は真鍮がブームだったらしく。こんな所にも真鍮パーツが。
引き抜いて。
横から差し込むホイールロックでした。
この車両、妙なところに凝っていて、フロントにスペアタイヤをしょっているけど、前後同一にサイズの共用。前後ともナット4つでハブを残して取り外し可能。ナットはアルミ製。
毎回珍しい車両を持って来てくれるオーナーさん。見せ方もユニークで、今日はハンティングだそうです。「鴨だ!」
MOTO GUZZI Astore 498cc 1949年式
グッチ鳥さんシリーズの長兄、アストーレ(大鷹)今回のデレガンスでは最も古いバイクですが、自走です。
大きなパーツから格好良いように順に並べて行って、細かいパーツが合わなくなると、曲げたりひねったりひっくり返して付けたりするイタリア的つじつま合わせ。出来上がった形が格好良いんだよねえ。このリアブレーキアジャスターを見よ!、ブレーキロッドもチェーンアジャクターも見よ!
上につている実に格好の良いレバーを横にずらすと連動して開くタンクキャップ。
使わないときはピタッと収まるデコンプレバー。ワイヤーはグリップの中を通っています。右側のグリップも同形状。
こんな感じに動きます。
オーナーさん。看板賞の常連でもあります。先ほどのレバーも再現されたタンクのモデルは、バイク弁当をベースに作った物。手書きです。
MOTO GUZZI ルマンU改 844cc 1979年式
前オーナーが初代のV7スポーツに憧れて,自身のルマンUを限りなくV7スポーツに近づけるべくモディファイした車両。
現オーナーはアストーレオーナーの息子さん。親子鷹ですね。
MOTO GUZZI V7スペシャル 750cc 1969年式
で、元オーナーが現在乗ってるV7。看板は、元気づけの点滴のつもりらしいけど、どう見ても胃瘻の容器。何処から持って来たのこんな物。(笑)
ホンダ スーパーカブC100 50cc 1960年式
ホンダ スーパーカブC105 54cc 1964年式
ホンダ スーパーカブC65 63cc 1965年式
ホンダ タイカブ100EX 100cc 1988年式
カブにカブにカブにカブ。C100,105,65に110。赤カブ黒カブ茶カブにタイカブ。もう何が何だかわかりません。
特に、御前山の星降る里にお邪魔して,お話しを聞く内に、お話しがどんどん深くなって益々なんだかわかりません。でも、一度手に入れてしまえば、おっさんの小遣い程度でこんだけ楽しめるんだから、凄いバイクなんだという事は確か。
60周年ANNIVERSARY!
ところでご老公。ご老公が来ると最年長車賞(浅間名物、バイクの車齢+ライダーの年齢で決まります。)はシード!と思っちゃって誰も疑わないけれど、今回2番目とは1歳違いですからね。まだまだがんばらないといけませんよ!
BMW R26 245cc 1958年式
と、会場にいた69S
ミュンヘナーです。ミュンヘナーってなーに?何処で見分けるの?って聞かれたらなんて答えれば。リアがプランジャー。プシュロッドがシリンダーから突き出ている?
私なら。溶接部分を見て下さい。アールズフォークのサス組み付け部分なんかのアルミの部品を見て下さい。角が無いのがミュンヘナーですよ。と格好付けて言っちゃうかな。
さて、独断と偏見の85回は以上です。デレガンスは無視してますので、出場全車両は、クラブのホームページを見てね。ではまた秋に!
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