ホンダ CB500Four改 1972年
1972年にホンダから発売されたCB500Fourは、スムーズで静かなエンジンで、キャッチフレーズの『静かなる男のマシン』というイメージそのままであった。
中沖氏は、『世界で一台、自分だけのバイク』を作ろうと、FRPのタンク・シートを載せ、名チューナーによるエンジンチューンを施した。断ち落としたようなシートカウルは、アバルト風の『コーダ・トロンカ』で、『紀一と博』が手掛けた。塗色はフェラーリの『地中海ブルー』。エンジンには『ヨシムラ』の手が入っている。当時流行の兆しがあった『カフェレーサー』スタイルである。