ホンダ CD250 赤バイ 1970年 火災発生時、道路条件が悪く、消防車の到着が遅れる時などに、バイクの機動性をいかし初期消火にあたるのが赤バイの任務である。この赤バイは、寄居消防署で任務を終えた後、現オーナーに引き取られ保存されていたもの。サイレン、スピーカー等の装備は、取り外されている。 1970年に実用車として発売されたCD250は、ロータリー4段変速、出力27ps/10000rpm、最高速度140Km/h、車重155Kgの性能であった。 現在の赤バイは、高圧噴射の消化銃を装備し、当時の数十倍の消化能力をもつものに進化している。 |
ホンダ ドリームCIII72渋川仕様 1963年 1960年、ホンダはOHCツインのドリームC72を発売する。同じエンジンのスポーツバイクは、CSやCBとして発展したが、ビジネス向けのCシリーズは長寿で、市役所などの官公庁で使用されることが多かった。このCIII72は、渋川市役所管内で使用されていたもので、公用車としてわかりやすいカラーリングに塗装を変更されており、市内にある小学校の表記がサイドカバーに記されている。 消防署は赤色、電報局は青色が使われた。無類の耐久性と粘り強いエンジンは、急勾配や悪路でも本領を発揮し、群馬の山野を駆け回った。前モデルはプレスハンドルだが、このモデルからパイプハンドルになり、軽快さが増した。 |
トーハツ ランペット車椅子 1961年 群馬県渋川市の隣にあった子持村(現・渋川市)で、下肢障害者職員が使用する公務連絡車として製作された車両。山道の多い同村内を巡回するには、電動車椅子や障害者用自動車のない当時は、エンジンをもつバイクを利用した車椅子が必要とされた。 エンジンを使用しない場合と、後進用に手回しハンドルが設けてある。ブレーキも前後とも手動、上半身のみで全て操作できるように工夫され、松葉杖も収納できるようになっている。この車椅子のベースになったのは、トーハツ・ランペットで、56ccエンジンは、6,700rpmで4.5馬力を発生する。 |